机の中のたからばこ 薄汚れてるクレヨンの箱
開ければ迎える11色 ひとつ足りない赤いクレヨン
何故だかいつもなくしたままで 青い絵ばかり描いていた

一番背丈が低いのは 大好きだったふかい青
一番嫌いだったのは 兄が好きだったむらさきいろ
ぼろぼろで汚れててもう使ったりなんかしない それでも
捨てられないのは ぽっかり開いた穴 埋めたいから

なくしてしまった赤色は まだ僕を待っていてくれる?
一ヶ所だけあいた紙の箱 見つめながら思う
薄汚れてるクレヨンの箱 笑いかけたなら
僕はまだ 子供でいられるのかな


白い壁に白いクレヨン なすりつけて
緑のノートに緑のクレヨン 落書きして
一枚だけ残った 赤い色画用紙
困り果てた僕は 嫌いだったむらさきで塗り潰した

なくしてしまった赤色は まだ僕を待っていてくれる?
むらさきに汚れた色画用紙 見つめながら思う
薄汚れてるクレヨンの箱 またしまいこんで
僕はまた 子供の部分をかくす



001:クレヨン
言い訳させてください
詩・・・です、多分。詩だと思います。
朱音は実生活にあまりリンクしてない詩を書くのが大好きであります。
まあ、書いてるのは私なので、私の性格趣味嗜好は確実に反映されちゃあいますけど。
だって朱音、兄貴いないし(笑)。欲しいですけど。
赤色ばっかりなくしてたのは本当ですけどね。

2005/09/05